【超重要】メダカ初心者にこれだけは覚えてほしいこと

こんにちはふみです。

今回は1つ、メダカを飼う前に絶対に覚えておいてほしいことがあります。

それは

メダカを自然の水辺に逃がしてはいけない』

ということ。

「なんで?別に他の生き物を食べたりしないから良いんじゃないかな」

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「メダカが普通に野池にいたら良くない?」


って思いますよね!僕もそう思ってました。

僕は以前メダカを何年も前から飼っている友達に
「そこら辺の池にメダカ逃したらだめだよ」って言われたことがあります。

なんで?

と思って聞いてみても、当の本人もあまり良くわかってないみたいで笑

調べてみると、そこにはどうやらもっと深い事実があるみたいなんです。

ここでは何故自然の水辺にメダカを放流してはいけないのかを分かりやすく説明しますね。

目次

【野外の水辺にメダカを放流してはいけない理由】

メダカを川や沼などに放してはいけない理由それは

『在来メダカの遺伝子を変えてしまう可能性がある。』

『野生種のメダカが絶滅の危機にあるから。』

これが答えです。

要は、昔からその場所で生息しているメダカさん達がいなくなってしまうから駄目だよーってことです。

これは改良品種のメダカに限らず、小学校の授業で貰えるヒメダカでも、ペットショップで売っている世間一般的な黒メダカでも同じことです。
在来種と交配を重ねて、違う品種になってしまうんですね。

じゃあメダカがいない場所ならいいんじゃない?

それもおすすめはできません。

【メダカがいない場所でも放してはいけない理由】

その場所にメダカがいないということは、メダカの住める環境ではないってことも考えられます。

その他にも色々影響を及ぼす可能性はあります。

例えば

自然水害で水が溢れ、下流に卵やメダカが流される

鳥の身体に卵がひっついて、運んでしまう

誰かが採取して他の場所に逃がしてしまう

増えすぎてしまって生態系のバランスが崩れてしまった

自然界にない病気がまん延す

言い出したらきりがないんですけどね。

もしもそんな事になった場合に、その責任をあなたは取れますか?って話なんです。

分かりやすく例でいうと、
庭の池で増えて、それを食べに来る鳥や野生動物が増えて近隣に迷惑がかかった。

「じゃあ池の水を抜いてリセットしよう!」
とか
「池に網を貼ろう」
とか

これなら手に負える範囲で解決します。

これが自然界ならそう簡単にはいきませんよね。

とりあえず生き物を飼う心得として
『最後まで責任を持つ』

これは心得ておきましょう。

【野生のメダカは1999年に絶滅危惧種に指定された】

ペットショップなどで売られている改良品種などと混ざって、純血種の遺伝子が書き換わってしまったため。
または外来種の「カダヤシ」に住む場所を追われたためです。

僕も以前、子供と近所の池に行ったとき、メダカがいたので「あ~まだいたんだ!」って嬉しくなって網ですくって持ち帰ったことがありました。

どうも様子が違うので調べてみると、カダヤシでがっかりしたことがあります。

カダヤシというのはメダカによく似た魚ですが、卵は産まずグッピーのように稚魚を産みます。

ここまで外来種に侵されているのかとちょっとショックでした。

因みにこのカダヤシは飼育してはいけないそうです。

特定外来生物に指定されており、飼育・放流・運搬・譲渡・売買などが全て禁止されています。 飼育等を行う場合は、環境省から許可を得る必要があるそうです。

日本各地に昔から住むメダカというのは、「キタメダカ」「ミナミメダカ」の2種類に分類でき、さらにミナミメダカは9つの地域に分類できるそうです。

その日本に古来からいるメダカさんたちが今絶滅の危機にさらされています!

【水草は危険!絶対駄目です!】

「水草 外来種 増える」で検索して見てください。
ビックリしますよ!

素人が在来種と外来種を見分けるのは困難なので、ショップで買ったものは枯らして捨ててください。
水上でも繁殖するものもあるからです。

メダカでお馴染みのホテイアオイは、明治時代に観賞用として輸入された南米産の外来種で繫殖力が強く、水面を覆って太陽光を遮ってしまいます。
そのため水中に光が届かず水中生物が住みづらくなったりします。
また暖かい場所でないと冬越し出来ないので、冬に大量に枯れて水質を悪化させたりします。

環境省のPDFのリンクなんですが、とても分かりやすいのでを貼っておきますね。
水草を利用される皆様へ
https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/d_mizukusa.pdf

どうでしたか?

野外にメダカを逃がしてはいけない理由が理解していただけたでしょうか。

地域によっては、杉並メダカや藤沢メダカなど純血種のメダカを守っている地域もあるんですよ。
こういったボランティアさんがいないとみるみるうちに広がって、いずれ在来種がいなくなってしまうのも時間の問題なんでしょうね。

ブラックバス、鯉、雷魚、ガーパイクなど肉食、雑食の大型魚と違い、お魚さんたちの生態系ピラミッドの最下部に君臨するメダカさんたちには、環境を変えてしまうような大きな変化が起こることはあまり当てはまらないのかなと僕は認識しています。

ですがそこの土地にいる純血種のメダカさんたちは大事にしたい。

自分の行動に責任を持つ、責任取れないならやらない。

そんなシンプルな考え方で良いと思うんです。

どの道でも新しい事を何か始めるときは、先ずはルールを学ぶ、そしてそのルールに沿って愉しむってとても大事な事ですよね。

この記事を読んてるくらい勉強熱心な方には、いないと思いますが、

『飼えなくなったから逃がす』は恥ずかしい振る舞いなのでやらないように宜しくお願いしますね。

最後まで読んで頂き、有難うございます。

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